オープンカー軍団/報告書/(2001/01)
21世紀ですねえ | 01/01/01 |
21世紀になっちまいましたねえ。ここ杉並区でも、年末には近所で首都超高速道路公団のエアカー用チューブ工事をやっていて騒音がすごかったんですが、どうやら21世紀には間に合わなかったようです。電気自動車は間に合ったんですけどねえ、手塚先生。 個人的な話をすれば、世紀を越したのは、よりによって新宿の焼肉屋で食後にアイスを食べている時です。ハッと気づいたら21世紀になっていたものの、何の感慨も浮かびませんでした。かえって「ああ俺は何の感慨も浮かばなくなってしまったのであるなあ」と、逆の意味で感慨深かったり。ワタシは時計を持っていなかったので、時刻は携帯端末の画面で確認したんですが、さすがに0時ちょうどはTV動画携帯電話の需要が多いのか、回線がパンクしていたようです。携帯電話の画面でリアルタイムCG広末涼子のAIコンパニオンが「しばらくお待ちください」状態になってました。転送速度が2メガビットあっても、これじゃダメダメかも。 その後、ワタシは例によって和服で花園神社に行ったのですが、最近はアレですね、銀色のピチピチスーツを着ている若者ばかりで嘆かわしい限りです。日本人なら、初詣は和服! ――なんて、ちょっとジジイくさいかな(笑)。ちなみに、おみくじは大吉でした。 大晦日〜元旦にかけては、交通機関は終夜営業をしているので、そのまま家に帰りました。大江戸線の全線開通に続いて、つい最近全線リニアモーター化された丸の内線に乗って帰宅。途中のコンビニで食べ物を買っていったんですが、最近流行っている一粒でお節料理が味わえるタブレットってのは、まるで宇宙食のようで味気がないですね。栄養的には優れているのかもしれないんですが、あれじゃねえ……。 まあそれはともかく、21世紀を迎えるにあたってオープンカー軍団のサイトを引っ越ししました。ご覧の通り www.mrspider.net です。「WEB(=蜘蛛の巣)」で、「SPIDER」で、しかも「NET」。ああ、なんて整合性の高いドメイン名なんだ!と自画自賛モードに入りまくりです(笑)。この際、10コぐらいあったメールアドレスも、このドメインに統合しましたので、皆様ブックマークとアドレス帳の修正をお願いしますね。 それじゃ、皆様今年もよろしくお願いします。 ――さあて、更新したら小腹が空いたから、自動調理器セットしよーっと。ソイレントグリーンの買い置きはあったっけ……。 |
最初はこんなんだったんですわ
じっちゃんのナニ賭けて | 01/01/13 |
年末年始から今週にかけて、ちと仕事上の必要にかられて大量の資料を読みこんでいた。いわば「冬休みの宿題」。どれぐらい大量かというと、積めば高さが だけどね、資料を手当たり次第読んでいると、あらためて色んなコトに気づかされて面白いんだわ。 たとえば、おなじみ「バーチャファイター」のキャラに「パイ」と「ラウ」という中国人の親子がいる。あれが、ギリシャアルファベットの「π(パイ)」と「ρ(ロー)」に由来すると気づいた人間が、果たして何人いるであろうか? いや、いまい。俺も今回気づいて「エウレカー」と オリジナル・ゲームを制作する上で、ネーミングを何らかの原典に頼る方々も多いし、その手法自体は悪くはないのだけれど、原典があまりに有名なのにヒネりもなくそのまま出されたりすると、かえってオリジナルのイメージを構築する上で妨げになったり、あるいはcheesy(=安っぽい)だと感じられたり、マイナス面ばかりが多いように思う。いわゆる「芸がない」ってやつだ。イッツ・イージー、安っちぃ。ちなみにシロウトさんの書いたRPGの企画書なんかを拝見すると、まず間違いなくネーミングがcheesyだ。まあ個人的な経験から言えば「王道」はcheesyなネーミングのごく近くに埋まっているので、あながち悪いアプローチではないんだが(ポケモンとか、そうだね)。いずれにせよ、バーチャのパイとラウ、イメージの混合の巧さと統一化の面で、かなりワザの効いたネーミングだと言えよう。うーん良くできてる。なんて今さらバーチャを誉めるのもナニだがなあ(汗)。 そして今回もうひとつ、書物の山の中から新たに発見した。「エッチ」という言葉の語源だ。 そう、小学生なんかがよく「エッチ・スケッチ・マイペット!」と囃したてたりまだ言ってるのか?あるいは現代ではSEXの隠語として(すでに隠れてないが)使われている、あの言葉だ。余談だが、たぶん「カンチ、SEXしよっ」と言われて抵抗があった織田裕二も「カンチ、エッチしよっ」だったら、すぐオチたと思うんだが、どうか。 あの「エッチ」って言葉が、イタリア語で「刺激する」という意味の「エッチターレ」あるいは「興奮」という語「エッチタトー」に由来しているのではないか、というのが今回提唱する俺の新説。 ものの本によれば、「エッチ=『へんたい(変態)』の頭文字」なんていうし、辞書にもそう書いてある(らしい)。だけど考えてみたい。国語学者の金田一晴彦先生が、シブい着流しの和服に身を包み、数万冊の蔵書に囲まれた書斎の中で、デーンと鎮座するマホガニーの机に向かいながら、モンブランの高級極太万年筆を握って、「エッチ」について執筆…… なんか「机上の空説」ってカンジ、しない? それよか、世界最強の女好きで知られるイタリア人が、そのラテンの血にまかせて日本のお姉ちゃんを口説く時に「エッチターレ!(キミは刺激的だ)」とか「エッチタトー!(オレ興奮しちゃったよ)」とかなんとか連発してて、それが広まって「エッチ=スケベ」という意味になった――こっちの方が、信憑性が高いと思うんだがなあ。絵も浮かぶんだけどなあ。広まらないかなあ、この説。 |
次世代ワールドホビーフェア | 01/01/14 |
有明の東京ビッグサイトへ、小学館主催の次世代ワールドホビーフェア(以下「WHF」)を見に行って来た。目当てはもちろん、「クラッシュ・バンディクー カ〜ニバル」。今回のカ〜ニバルは例年とは違って、自分はメインではやっていないんだけれど、来年からはクラッシュくんはヨソのコ(泣)、クラッシュくんSCE最後の晴れ舞台とあっては、これは見に行かなければ遺憾でしょう。 プロモーション担当者も今年がグランド・フィナーレだと知っているから、ブースの作りも「過去のクラッシュ・シリーズの総決算」的。ブース内には、クラッシュ3、CBRなどの旧作や、過去の気が狂ったCM群、「ダンス攻略ビデオ(非売品)」をはじめとする秘蔵映像、レアグッヅのショウケース、その他モロモロがトコロ狭しと並んでいる。どの部分を見ても自分たちがクラッシュを育ててきたんだという誇らしい気持ちでいっぱいになる。ああ、S貝クン(プロモーション担当)イイ仕事してるなあ。ありがとう。 ブースを眺めながら歩いていると、様々な人間がやってきては声をかけてくれる。「感慨深いでしょ?」「ウルウルでしょ?」「ホントは3時間前に来てて、トイレで泣いてたんでしょ?」おい!(笑)。そんなコトを言われると、涙腺のユルい俺は、ホントに涙ぐんでしまうじゃないかっ! こうなったら、最後の最後、WHFの最終会場・名古屋(2月4日)には、仕事ヌキで駆けつけるぜ! |
アイアン・ジャイアント
「HERO」と社会正義 | 01/01/15 |
普段は連続ドラマなぞ鼻もひっかけない自分だが、この1月から始まったHEROは、久しぶりに気合いを入れて観ている。世間に潜むニーズをすくい上げる企画内容は理に適っていて、キャスティングも直球勝負ながら好感が持てる。さすがフジの看板、月9ドラマ。松嶋菜々子に奪われつつある「松たか子」という役を松たか子が演じているのも個人的に好印象。といっても松たか子を好きなワケじゃなくて、「ホワイトアウト」で松嶋菜々子に持った悪印象を未だに引きずっているだけだったり(笑)。故に相対的に松たか子に肩入れしたくなっているのだが……ま、そりゃどうでも良いハナシ。 第1回は見事だった。木村拓哉扮する検事を異端の天才としてきれいに描写し、変格の推理小説(キーティングに言わせれば「クライム・ストーリー」かもしれないが)の体をとっているトコロが俺のツボにストライク。ま、メインは「システムの腐敗を、天才が打破する」……というヒーローモノの正統なドラマなんだけどね。たとえて言うなら島耕作、っつーか加持隆介の議。司法改革の必要性を強く訴え続けている櫻井よし子さんあたりに感想を訊いてみたいトコロではある。 しかし第2回は……かなり失望。木村拓哉の天才性が描かれず、彼の義憤が相対的に安い。足で稼ぐ「はぐれ検事正義派」が、偶然事件を解決(苦笑)。そりゃ違うだろう。今の世情……つうか、日本人に蔓延している、無能の烏合の売国奴の談合の政治家の、っていう無力感閉塞感失望感に風穴を開けるのは、正義の公権力だろう。親は関係ねえだろう、親はよお!(ぷーーーーーーー)←もはやナニを言っておるのやら これは脚本の問題だな……と公式サイトを見たら、やはり第1回と第2回では脚本家が違う。ちなみに第2回の脚本家は「ホワイトアウト」とか「催眠(映画版)」のヒト。催眠は、サイコミステリー的な原作を、映画的なホラーに(無理矢理?)変えたカンジ。それから判断すると、ミステリーは得意でないのか?金曜エンタテイメントでは、「2時間ミステリー」をやっているみたいだから、単に安い仕事でミステリーの腕が鈍ったのか?(笑)。制作者は「群像」を描きたいと云うが、脚本上、それにこだわるあまりの無駄な時間はないか?伏線なのか?後で解決されるのか?ちなみに次回第3回も第2回と同じ人間。さあてどうなるコトやら……。 そうそう、今、たわむれに書いているオハナシ「大日本巨大ロボット平和党公認・内閣総理大臣お茶の水正太郎(仮題)」のエピソードのひとつが、HEROのエピソードと似てたんで、ちょい修正。ふふふ……。 |
ヒマも悪くないもんだ | 01/01/18 |
車がないと、すげーヒマです。なので毎日、家で読む本を買いにBOOK・OFFに通ってるワケです。立ち読みだってしちゃいます。子供時分のように7時間連続立ち読みとかはしませんが、でも1時間ぐらいは平気で立ち読んじゃいます。もっとも、青少年漫画雑誌は全てリアルタイムで読んでいる元・漫画キング少年画報社ニ非ズなワタシなので、昔のように未知の書物の大海にダイビングするような爽快感は味わえません。せいぜい、昔の記憶をD-RAMのようにリフレッシュするのみ。また、ご飯も会社の近くか、駅の近くで済ませちゃいます。インターネットに費やす時間も多かったりします。日記だって書いちゃいます… (↑なにか気づいたらしい) いいコト気づいちゃったぜ〜。ふふふ。ヒマも悪くないもんだ。 (と、この項、謎を残しつつ了) 今、寝床で日記を書き終えてベッドに入ったら、フジテレビのニュースで「i-mode JAVA携帯 503iシリーズ」の紹介をしていた。横着にもベッドで横になりながらニュースに意識を向けると、曰く――「iアプリ」と呼ばれるJARファイルをダウンロードすると、圏外でもゲームができるんですよ(へえすごいですねえ)。携帯電話でインベーダーゲームもできるんです(ほお、インベーダーゲーム……) 「インベーダーゲームもできます」 って言うのは止めなさい 「インベーダー」が(そして「ファミコン」も)商標ではなくて一般名詞扱いされてたのは、今はもう昔の話になりぬ、と思っていたら、まだそんなコトはなかったんだね、ははは(冷笑)。 【ミニ知識】P503iではiアプリが7本、F503iではiアプリが50本、蓄積しておけるそうですよ。 ――と書いた後、気になって調べてみたら、ギャプラスではなくギャラクシアンでした、いやあ、あはは。 ちなみに、タイトーのインベーダーもあるそうです。 ――と決着をつけたつもりが、大間違いでした。 ハドソンのスターソルジャーが正解。ああ、俺ってホントにゲーム屋か?(汗) (この項・後味悪く終了) |
弱った頭に衝撃 | 01/01/20 |
朝、ハイレーシングの米山さんからの電話で目が覚めた。 「修理の見積もりが上がったけれど、 車両保険に加えて追加で80万円ぐらいかかりそう。 さらに、修理が終わっても前のようには戻らないっぽい。 そして、修理には3〜4ヶ月かかる見込み」 え……? 車両保険(180万)+80万っていうと、260万円……コレって、ほぼ新車価格なんですが(泣)。 こりゃ、今のスパイダーは廃車にして、車両保険で中古のスパイダーを買って改造部品だけ移植してもらった方が賢いのかも……。でもでもでも、となるとたった92台のMRスパイダーの中の、しかもたった9台しかない5型を1台減らしてしまうコトになるワケで……。 月曜日、米山さんに相談せねば。 |
正義は地に墜ちた | 01/01/22 |
HERO、第3回を見た。 やはり「はぐれ検事・正義派」しかも純情派も混じってて。がっくり。 ちなみに、「よろしこ。」って挨拶は、3年前からざる夫くん@ざるの会の影響で、ずーっと使っておりまする。木村拓哉のマネじゃないよ。 |
君は人のために死ねるか | 01/01/26 |
クルマ関係の友人からのお誘いで、仕事の後に高田馬場へ飲みに出かける。 途中、山手線新大久保駅で人身事故との放送があり、なんでも逆方向の電車(内回り)はストップしているらしい。生来の野次馬気質がシャアと鎌首をもたげ、新大久保駅ではマタギの目で何も見逃すまいぞとドアの窓に張り付く。 ホームに進入するにつれ、徐々に事故現場の絵が横スクロールで見えてくる――徐々に密度の濃くなってゆく見物人→不自然な位置に停車した車両→ブルーシートで囲まれた現場と思しき場所→出入りするレンジャー隊。 ああ、なんだか岡田由希子の飛び降り自殺を見たトキを思い出す。 帰ってからニュースで見たら、酔ってホームから転落したヒトを助けようと2人の男性がホームを降り、3人とも轢かれてしまったらしい。君は人のために死ねるか? ポリスマンじゃなくっても。 |
Premiereを使ってドラテク特訓
スーパーボウル | 01/01/29 |
久しぶりにNFLのスーパーボウルをNHK−BSで観戦した。 90年代前半まではNFLが大好きで、ヒイキのチーム(バファロー・ビルズとかピッツバーグ・スティーラーズ)の動向は欠かさずチェックし、放映される試合は全部録画し、オフィシャルのジャージとか時計を身につけ(汗)ていたほどだったのだけれど、ここ数年はすっかり興味を失っていたのだった。それがまたなんで、急に観戦する気になったのかというと、出場チームと試合場所――NYジャイアンツ vs ボルティモア・レイヴンズ at タンパベイというのに興味をソソられたからだ。 忘れもしない、ちょうど10年前の第25回スーパーボウル。 好きだったビルズが、NYジャイアンツと戦ったのも、まさに同じタンパベイだった。 その試合というのが超激戦で、ラスト数秒でフィールドゴールのチャンス!これが決まればビルズが逆転優勝!……というチャンスを結局モノにできずに1点差で負けたという、非常に惜しいゲームだったのだ。 その後ビルズはスーパーボウルに4年連続で出場し、4年連続で敗け続けるという不名誉な記録を作ってしまったのだけれど、スーパーボウルに出場するコト自体が超難関で、しかも4年連続それを成し遂げたのに、なんも知らんヤツに「ビルズ? ああ、記録的に弱いチームでしょ♪」と言われるほど悲しいチームになってしまったのも、思えばNYジャイアンツとの試合がケチの付き始めだったような気がしなくもない。あのトキ勝ってさえいれば……。 てなワケで、今年のスーパーボウル。なんすか、ジャイアンツのこのザマは? つうか、ジャイアンツ、QBコリンズがダメすぎ! 10年前のQBホステトラーは、サードダウンをバキバキ成功させて、チクチクチクチク延々と攻撃して、俺をヤキモキヤキモキさせたものだぜ。 ああ、なんていうのかなあ。 会ってみたら老いさらばえていた ところで、今回優勝したレイヴンズには、大好きなCBロッド・ウッドソン(元スティーラーズ)がいるので、超オッケーっす。 【定例・HERO報告】第4回。まずまず面白かった。つうか、やっと解ったよ。コレって俺が最初期待してた「名探偵モノ」とか、単なる「はぐれ検事・正義派モノ」とかじゃなくって、 「検事・島耕作(青春篇)」なんね。 そりゃ確かにHEROだ。前に書いたと思うけど「島耕作は読者に対しても正体を隠すコトに成功したスーパーマン」だもんね。 ちなみに、「『サラリーマン金太郎』の方が近いんじゃないか?」お思いの向きもございましょうが、そのあたりはご随意に。 |