コメント: 嘘六百・第51回/「レビューと市場と制作者と」(4)

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私も、10年ぐらい前からそんなことをうっすら感じていました。しかし、それは、私の特に関心のある業界ではなかったので、これも時代の趨勢で仕様のない事かと思ってみていたのです。でも、徐々に状況は変わりつつあるのではないでしょうか。消費者はネットを介して、「紙メディア」「電波メディア」に押し付けられたものではなく、自分の嗜好にマッチする物を選ぶようになった。

>人々が娯楽に飢えていた時代、「マンガという娯楽である事」そのもの故に、売れていたというワケだ。


広告代理店が支配できない媒体の登場で、その人の嗜好に最適でない物でもビジネスデザイン次第で売れる時代は終わらざるを得ないでしょう。

広告代理店は、売れるはずのない物を如何に売るかだけを競ってないで、売れるべき物を選別するセンスを競わなければ、取り残される。馴れ合っていれば良い時代は終わるのじゃないでしょうか。

自分の価値観を信じ、自分が良いと感じるものについて、深く研究する者だけが生き残るのでしょう。

表現者は、料理する素材についてと、それに適した料理の仕方、両方を勉強するようになるでしょう。

習・守・破・離。
先人の知恵、技術、そこに自分の趣味嗜好と、異分野の知恵、技術をプラスしたハイブリッドな物が出てくるでしょう。

>RPGジャンルの事を「ゲーム性という麻薬を点滴のように薄く供給しながら、ユーザー飽きさせずにお話を伝える、ゲームの体を為したメディア」と評した事がある

私は、RPGジャンルはゲームとは捉えていません。
消費者が、のめりこむ為のギミック付の、お話だと思っているので、ゲームではないかもしれませんが、その価値が否定されるものでもないと思っています。
自分にとって、価値のあるお話かどうかという事だと思います。(ゲームを作っていらっしゃる方々にとっては違和感のある事なのかもしれませんが)

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