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オープンカー軍団/MR-Speedster II/GTウィング
Open Car Army / MR-Speedster II / GT Wing


いよいよ禁断の領域に手を染めてしまいました。
以前、あれほど下品なデカっ羽根と蔑んでいた
GTウィングを、とうとう付けてしまったのですわ。
すまん、昔の純粋潔癖な俺。俺は穢れてしまいました。

実は、付けようかどうしようか、相当迷っていたんですよ。というのも、
師匠が、GTウィングは七難隠す。ミスってもどうにかなっちゃうよとか
ルームミラーから見える夕日が、カッコ悪くなっちゃうよとか、
勧めてるんだか勧めてないんだか判らない言い方をしてたのですな。
勝手に推測すると、レースなどで速く走るためには役立つけど、
それ故、安直に付けると修行の妨げになる
てな意味でしょうかね。たぶん。

大井さんすいません、不肖の弟子は、安直に付けちゃいました(汗)。


ノーマル状態 これがノーマル状態。
他のオーナーには決して言えないんですが、
やっぱり俺、MR-Sのデザインって
未だに好きになれませんなあ。
四角い箱に詰めて育てた
四角いトマト、ってカンジ。

選んだのは、クスコの1枚羽根、
ハイマウントDタイプです。角度調整可能。
最近、値下げしたばかりでお安うござんした。

やっぱり、実際にGTに参戦してる
メーカーのが良いですね。実際には使ってないけど…
横幅1300mm、前後幅180mm、高さ235mm
高ければ高いほど、効果が高いらしいですね。

ちなみに重量は4.1〜4.2kgほど。
マフラーで軽量化した分でお釣りがきますな。
CUSCO GTウィング シングル ハイマウントDタイプ

どこに穴を開けようか… さて、エンジンフードに穴を開けましょう。
クスコのGTウィングは、羽根本体に
最初から複数の穴が開いているので、
幅を4通りから選ぶことができます。
270mm390mm510mm730mmです。
補強リブ(裏骨)にも、エア抜きスリットにも
かからない場所(斜線部の辺り)となると、
この4通りからは選べそうにないですね。
ウィングに、現車合わせで追加の穴を
開けることにしちゃいました。

リブに近い方が強度的に有利なので、
穴を開ける場所を裏側から見ておきます。

裏から1カ所だけポンチを打ち、
表から同じ箇所にポンチを打ち直し、
その印を基準として、進行方向平行に、
もう1カ所の位置出しをやります。
スチールの巻き尺と、指金があれば
便利ですね。俺の根性は指金入りだぜ

まず2mm程度の手動ドリルで仮穴を開け、
そこに電動ドリルで本穴を開けます。
念のため、微調整に備え片方は大きめ。

バリはリーマーで削り、サビ止めに
タッチアップペンを塗っておきます。
賽は投げられた穴は開けられた

ツノが生えました さて、ブラケットを付けてみました。
ここに板を貼り、垂直尾翼として、
直進安定性の向上を図るのも一興。


進行方向に平行になっているかを確認
するとともに、ブラケット間の距離を測り、
ウィングに追加する穴の位置を決めます。

計測したブラケット間の距離に合わせ、
羽根の裏側に穴を開けます。

ここでシクると羽根が傾いでしまうので、
慎重に、大胆に、夢見るように、適当に、
どーすりゃエエっちゅーねん!?
ポンチで印を付けます。

ドリルも、裏側に貫通しないように、
慎重に、大胆に、夢見るように、適当に、
どーすりゃエエっちゅーねん!?
ヒザなどに挟んで、穴を開けます。
羽根に穴開け

翼の断面 これが、ウィングの断面。
航空機などの翼を、上下逆にしたカンジです。
ご存知のように、膨らんだ翼面を流れる空気は
ベルヌーイの定理により、高速となります。
川の狭い/浅い部分は、流速が高いですよね。
アレです。
高速=負圧となり、そちら側への力が生まれる
ワケです。ここではダウンフォースとなります。

角度調整機能が付いています。
これによりダウンフォースの大きさを
セッティングできるってわけです。
なんだか安っちいですな(笑)。
六角レンチと10mmのレンチが必要。
角度調整機構

完成 とりあえず組んで馴染ませた後に、
各部のボルトを本締めします。
最後に翼端板を付けて、いよいよ完成!

※実際には、試走してから、
再度増し締めしてます。

後ろから見ると、こんなカンジ。
エンジンフードの形状のために、
ブラケットが若干ナナメってますが、
角度調整機能がシブいだけで、
特に問題は無さげです。
GTウィング付き


とりあえず完成した…のですが、ひとつ気になるコトがあります。
取り付け位置が、ほとんどリアアクセルの直上で、
効果が薄いんじゃないか!?というコト。
位置が後ろであればあるほど効果が高いのは、
テコの原理から考えれば、明らかですし。
(支点=重心、作用点=タイヤ、力点=ウィング)

ひょっとして、ダウンフォース的な効果よりも、
ドラッグ(空気抵抗)の方が大きいのではないか?

あああ、それを考え始めると、夜も眠れません。どうしよう。


穴を移動 悩んでもしょうがないですよね。
悩むより、動く!
食べる前に、飲む。
ナポリを観て、死ぬ。

穴、120mmほど後ろ側にズラしちゃいました。
上側(後ろ側)の穴は、リブの穴を利用。
――が、ここにワッシャやナットを落として、
それを取り出すために、何度も何度も、
エンジンフードを外して、逆さにして…。
下側に穴が無いのは如何なものか?>トヨタ

旧い穴は、エンジン内部の観察用として(嘘)、
透明のテープを裏側から貼っておきました。
むちゃむちゃカッコ悪いですなあ。

ま、イヤになったらエンジンフードを
解体屋とかオークションで買えば良し。
ミッドシップはリアから事故るから、
出にくいかな? 見かけたらソク買いやね。
あるいは、カーボンフードに換えた人に
譲ってもらうってのも、いいなー。

《追記》
なんと、京都の zero-zeroさんから
エンジンフードを譲っていただいちゃいました!
ありがとうございます!!!
外から見えますよ


さてGTウィングの効果なのですが、早速、筑波を走ってきました。
とある事情により、エンジンパワーが完全でなく、かなり遅かったのですが、
付けた時は、1分10秒台平均。付けてない時は、1分11〜12秒台

あらまあ、効果ありまくりじゃあないですか!

最終コーナーの平均速度を高く保てるのが、タイムに大きく貢献してます。
ちなみにその時、リアの減衰力は1段高めにしてましたが、
リアがネバるネバる! お尻の滑りがむちゃむちゃユックリになってます。
元からウィング込みのセッティングってコト?>テクノプロ・スピリッツさん

そうそう、もうひとつ、効果がありました!
今ひとつ好きになれないMR-Sのスタイリングですが、

GTウィング付きだと、カッコイイじゃないですか!

当初の計画では、ウィングはサーキット専用とし、
街乗りでは外そうかと思っていたのですが、
とりあえず、ずーっと付けっぱでいくコトにします。
米山さん@ハイレーシングによれば、リアタイヤの減りが
相当早くなるそうなので、それだけが心配ではありますが…。


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