オープンカー軍団/MR-Speedster II/下回り補強
Open Car Army / MR-Speedster II / Lower Reinforcement
MR−Sに初めて試乗したトキからの不満点、それは、
シャシー剛性が無いコト!
ちょっとギャップのあるトコだと、真っ直ぐ走んないし、
コーナーでは、操作に対する挙動がワンテンポ遅れて
腰砕け現象として現れたり、と、怖いコトこの上なし。
よく、MR−Sのインプレッションとして
「回頭性が高くて、ウンヌン」とか言われているけれど、
(ま、確かに回頭性は悪くないんだけど)
トートツな回り込みは「回頭性」とは言いません!
インターネットでの素人インプレッションを読むと、勘違いしているヒトが多数いると思われ。
この不満を解消するためには、もちろんブッシュ類の強化も必要だけど、
その前に、まず下回りを補強するコトにしました。
パーツは通販で安く購入できましたが、ウチのガレージでウマに乗っけてやるんでは
1G荷重(サスに重力がかかった状態)で取り付けるのが難しいので、専門のトコに依頼しました。
足回り専門ファクトリー・カーレックスチェーンの、カーレックス北栄です。
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ああ、憧れの2柱リフト! 家のガレージにも、こんな立派なリフトが あれば便利だなあ。欲しいなあ…と言ってたら カーレックスのお兄さん曰く 「設置には500万ぐらいかな。 3相200ボルトが必要だけどね」 だって! 買えませんがな……。 |
これがノーマルの下回りです。 ビードとかが少ないのは、剛性的には不利。 なのに中央付近の補強材が、いかにも 「申し訳」程度なのが笑っちゃいます。 トヨタはホント、見えないトコの手を抜くのが 世界でも1,2を争うぐらいウマいですね。 |
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さて、補強用パーツとして選んだのは、 クスコのロアアームバー Ver.2です。 これはフロント部。 サスメンバーの支持剛性上げてるのかな? ノーマルよりも、フロント部のネジレに 強そうです。カンですが。 |
これもクスコの、フロアサブフレームです。 2コ上の写真を見ればわかりますが、 ノーマルのセンタートンネル付近は、 縦方向の曲げ剛性は高そうですが、 横方向、ネジリ方向には弱そうです。 コーナリングに必要な剛性なのに。 これで、ちょっとはマシになるのでしょうか。 |
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これまた、ロアアームバー(リア)です。 サスメンバーの取り付け部に渡して、 不必要な動きを抑えるのでしょうか。 つうか、穴は元から開いているのに、 なんで最初から付いてないの!? |
ここの工場はとてもフレンドリーで、 写真を撮ろうとしたら 「ホームページに載せるの? どうぞどうぞ、寝板も使う?」 だって(笑)。 でも、1G荷重が必要だったのはリアだけで、 それ以外は自分でやれば 工賃を節約できたような気も…。 ま、フレンドリーだったから良いんですが。 |
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さっそくサーキットで走ってきました。
唐突な挙動が減り、すごく判りやすい&面白いクルマになったと断言できます。
(タイムも、コンマ5秒ほど縮みました!(喜))
トヨタは、なんで最初からこうしたパーツを付けなかったんでしょ?
つうか、なんで最初から取り付け穴が開いているんでしょう?
なんで、MR−S発売直後にTRDからパーツが出るんでしょう?
勝手な想像ですが、設計段階では付いていたパーツを、
「これが無くてもロードスターよりは速いから、外しちゃえ!
なあに、大半のユーザーには、絶対判りゃしないさ
TRDから出せば、買うヤツは買うから問題ないしな!
ホラ、TRDに設計データ回しといてくれ」
とか言って、コストダウンしたような…そんな匂いすら感じます。
ま、それだからこそ、トヨタなんでしょうけどね。