Open Car Army
オープンカー軍団のWEBサイト


オープンカー軍団/報告書/(2001/05)


ドッペルゲンガー
「誰だ?こんなトコに鏡おいたヤツぁ!」

丹を練る 01/05/04
MR−Sに社外コンピュータを取り付けた。
その経緯は、いずれMR-Speedster IIの方で書くつもりだけど、いや何とも楽しすぎる。こんなにハマるとは思っていなかった。もともと理系出身故、制御系の「カン」はない方じゃない。パラメータをちょっとずつ変更しながら、データ&フィーリングを確認し、それを因果付けていく作業は、むしろ本職であるゲームのチューニングに通じるところすらある。アニメーションを60分の1秒単位でいじりながら、あるいはフィーチャーの配列パラメータをいじりながら、快感を突き詰めていく、あの作業に近いと言えよう(「あの作業」と言っても、ゲームの企画屋以外には実感できないだろうが)。

もしデータ的な最高効率のみを求めるのならば、それなりの作業メソッドを理論的に構築し、追い込んでいくコトは可能だろう。しかしこの場合、目標仕様というものはリニアな1次元の評価軸上には存在しない。システムによって規定される目標集合は、直交しない複数の評価軸とともにあり、その中で各評価軸に重み付けをしつつ1点をつかみ取る作業は、学術的な論理と芸術的な感性の協同によってのみ達成し得るのだと思う。

言い換えよう。チューニングという作業を通じて最終的には成果物としてのデータが残ることになるのだが、作業の途中ではデータそのものは実は主体ではなく、求めるべきフィーリングを自らの裡で醸成するための傍証に過ぎない。求むべきモノは自らの裡にこそ、ある。仙道で言うところの「丹を練るというヤツだ。進化論で言うところの創発だとも言える。自らの裡にそれを確定化して初めて、今まで単なる瞑想の助けだったはずのデータが、雌型として成果物の体を為しているというワケだ。チューニングは、自分の鏡。コンピュータに限らず、すべて。

ま、それはともかく。セッティングのために昨日はさんざん走り回ってしまった。杉並←→八王子を4往復。ホントはもっと遠くに出かけたかったんだけど、i-modeで確認したところ、GWの東京脱出渋滞がピークらしくて遠出する気にはなれなかったのだ。とはいえ、深夜には岩槻まで走りに行っちまっただよ(わはは)。かなりサル入ってます(笑)。

SALEEN 2001 S7
オレンジ・メタリックなスーパーカー(涙)

E3 2001 01/05/18
例によって、E3のためにロスアンゼルスへ来ている。
参照→1998のE3(5月29日)1999のE3(5月18日)

今年は、X−BOXやら、ゲームキューブやら、セガのマルチプラットフォーム戦略やら、何かと話題の多いE3だが、自分は自分の仕事で手一杯。というか2日前にロスアンゼルス入りして以来、昨夜まで睡眠時間はトータルで2〜3時間。しかもそれとて、ホテルのベッドではなく、クルマの中とか、ディナーの席とか、まあそういったブレーカーOFFの時だけだというのが悲しすぎる。そういえば、初日は会場に一歩も足を踏み入れていなかったり。知らない人間が聞いたら、さぞかし謎なことだろう。ふふふ。
ともあれ、昨日で自分の仕事も(1つの重大なミスを除いては)ほぼ滞りなく終了したので、まあ終わりよければ全て良し。あとは会場をブラブラしつつ、残りの日を過ごしますかな、ふふふ。今日はパーティもあるしね。

4人で3m80超 2人でも2m超
イジメスっ子 パッケージでお馴染み
エジプシャン 目線もらった版がピンボケだった。ザンネン
イジメスっ子 役得
2001年E3のアルバム

記念写真 01/05/19
十数年前、初めてアメリカのショー(確かAMOAショーだったと思う)を訪れて以来、ACMEショー、CES、E3と、毎回必ずコンパニオン達と一緒に写真を撮ってもらったものだったのだが、今年は1枚も(一緒の写真は)撮ってもらわず終いだった。
コンパニオンといっても、おねーちゃんだけとは限らない。シンプソンズの着ぐるみと一緒に写ったり、スパイダーマンと写ったり、プロレスラー風の筋肉あんちゃんに首締められたり、Pit Fighterのランジェリーおねーちゃんにピンヒールで蹴られたり、コナミで軍服ねーちゃん達と一緒に写ったり、ラゥラ・クロフト(本物)とは2年連続で写ったり……あ、やっぱりおねーちゃんコンパニオンと一緒の方が多いかも(汗)。

あ! 自分の発表会でコンパニオンの写真撮るの忘れてた!
一世一代の不覚かも……。

悪童・しげる
心の名著

こころの やさしい おにのいえ です。
おいしい おちゃが あります。
おいしい おかしも ございます。
どうぞ あそびにきてください。
01/05/20
明日は帰国なので、メールの整理をしていたトコロ、一通のメールが着信した。
誰かな?と思ったら、ウチの兄だった。なになに……?

「いやいや園」の主人公のクソガキの名前、なんてったか覚えてない?

なぜいきなり「いやいや園」!?(正式な表記は「いやいやえん」だけど)
たしか、あの主人公は「しげる」で、女装したり、クマと会ったり、桃がうまそうだったり、積み木の船で鯨捕りに出て権力闘争したり(←かなりウロ覚え)たしかに心に残る名著で、訊かれれば答えられるけど、でも、でも、なぜ突然「いやいやえん」デスカ!?

あー、なんだか急に、いやいやえんを読みたくなってしまったよ。ロスアンゼルスじゃ手に入らないだろうなあ。同じ作者の「ぐりとぐら」なら会社に置いてあるんだけどなあ。むう。帰国次第緊急購入予定也。

商標保護 01/05/22
E3で行った発表会が、ゲームマスコミ系WEBサイトでどんな扱いをされているのか、検索してみたと思ってくれい。

インプレスのGame Watchのように、記名原稿で至極真っ当に紹介してくださっているものもあれば、ファミ通ドットコムのように、明らかにプレゼン内容もロクに聞いておらず、リリース文をテキトーに鼻くそホジりながら抜粋しただけのようなモノもあって(当然ながら、間違いだらけ)、サーフしながら一喜一憂。

ま、それはそれでいーんですが。

検索エンジンを使っているウチに、俺の中の検索魂に火がついてしまったのですわ。本来の目的であるE3記事をひと通り見終わった後だというのに、さらに自分に関するキーワードを軒並み打ち込んで検索してみたり。鶴見六百から始まって、MRスパイダー芋吉モヘップオープンカー軍団などなど。

そこで気付いた。オープンカー軍団って、思った以上に一般的な語句なのですな。検索したらば、ウチのサイト以外にもヒットすることすること。

でも、その中のいくつかに見られたんだけど屋根閉めたクルマの写真載せといて「オープンカー軍団」たあ片腹痛いよな。

ああいうのを見ると、コナミさんじゃないけどオープンカー軍団」って商標を取得して、権利を保護したくなりますな。屋根を開けていないクルマを指すためには使われないように。



オープンカーとは、
屋根が開くクルマを言うのではなく、
屋根が開いたクルマを言うのだ。

プリント刺青のサンプル
「臭世界」なんてタトゥーは嫌だ

メトロポリス 01/05/26
映画「メトロポリス」を観た。原作/手塚治虫、監督/りんたろう、脚本/大友克洋。そうそうたるビッグネームの手になる映画だ。

でも……なんて言うのかなあ。正直、観ていて痛かった。「手塚治虫」という聖域をアリバイにしてビッグマネーを動かし、その金でやっていることといったら、手塚治虫マンセー vs 大友克洋 vs りんたろう が各々の個性を主張し合いぶつかり合っているように見えてならなかったからだ。これを味平に喩えるならケンカカレーだ。もちろん、当日のルー(謎)。居心地が悪いったらありゃしない。

さて、その「ぶつかり合い」だが、観ている最中は、俺のよく知っている大友克洋テイストが大爆発だったから、こりゃ大友克洋の一人勝ちなのかなあ、なんてボンヤリと思っていた。元々メトロポリスの原作自体、大友克洋が好きそうなお話の構造だしね。

だがしかし。映画館を出た瞬間に、実は勝ったのは宮崎駿だったと気づき、苦笑。
大御所・りんたろう&奇才・大友克洋の作品にすら、売れる日本アニメ」としての宮崎駿が影をおとしている(俺にはそう見えたのだが)のだとしたら、大作なんて作るもんじゃないね。少なくとも、CGに金をかけたことの正当性は、俺には全く感じられなかった。よく動くセルアニメではなく、よく動いて当たり前のCGに、よく動かないセルアニメを組み合わせただけ、というか。もちろん比較しての話であって、アニメ部分にも手はかかっているんだけどね。でもCGの存在感がアニメの存在感を飲み込んじゃっているのは確かだと思う。そしてその部分こそが、メトロポリスを「宮崎もどき」なエピゴーネンにしちゃっている最大の原因なんじゃないのか。ああモッタイナイ話だ。

結局、100点満点の40点。点数の大半は優れた美術にあげたい。


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