Open Car Army
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オープンカー軍団/報告書/(2002/06)


夏は来ぬ 02/06/05

 卯の花の匂う垣根に 時鳥、早も来鳴きて 忍び音洩らす 夏は来ぬ

 五月雨の濯ぐ山田に 早乙女が裳裾濡らして 玉苗植うる 夏は来ぬ

 橘の薫る軒端に 窓近く蛍飛び交い 怠り諫むる 夏は来ぬ

 棟散る川辺の宿に 門遠く水鶏声して 夕月涼しき 夏は来ぬ

 五月やみ 蛍飛び交い 水鶏鳴き 卯の花咲きて 早苗植え渡す 夏は来ぬ



「ハヤモキナキテ」
「モスソヌラシテ」
「オコタリイサムル」
「オウチチル 〜 ユウヅキスズシキ」
「クイナナキ 〜 サナエウエワタス」

――ニホンゴってスゴイ!

大和魂トハ何デセウ 02/06/19
W杯。日本と韓国は明暗を分けた。
後半途中までは両国とも同じような展開で負けていたのだが、日本は点を入れられずに敗退し、韓国は終了直前に同点とし、延長で勝利した。

細かい戦術とか監督の采配については触れぬ。力が足りずに負けるのはしょうがない。というより、選手は力の限りを尽くして戦った。勝ち負けは時の運だ。
ただ、サポーターの応援を観ていると、日本よりも韓国の方がインタラクティヴィティが高いなあ、なんて思ったり。つまり、試合の展開に応じて的確に声援を使い分けているように見える。的確なリアクションによる高いインタラクティヴィティが、アクションの主体(ここではプレイヤーですな)の心に刺さりやすいのは、ビデオゲームを引くまでもなく、当然のコトだ。つまり韓国プレイヤーはより燃え、イタリアプレイヤーにはよりプレッシャーが掛かる、という次第だ。そうした、サポーターの応援方法が、結果に何らかの影響を及ぼしたとみてもよいのではないか。

イタリアがボールを持つ度に、いちいちブーイングを発してプレッシャーを掛けるのもスゴイが、なんといっても韓国語のテー・ハン・ミン・グック!(大韓民国!)という掛け声だろう。アレなどは、他国の人間にとってみれば意味不明で、呪詛のように聞こえてプレッシャーがかかるのではないか。日本のNIPPON!!チャチャチャ」という掛け声は、かなり英語ナイズされているので、呪詛度合いが足りないように思える。ここはひとつ南無阿弥陀仏〜!!とか(アジア圏には通じない?)、音声学的にも威圧の効果が認められているヤクザ的発声を採用するのが正しいだろう。おんどりてコマシたろ!」ってヤツね。もちろん関西弁。河内弁が好ましい。――あ、それで大阪での試合は勝てたのか?広島弁もいいやね。

そもそも、ホーム試合が有利なのは威圧これに尽きる。
審判は、下手なジャッジをすると殺されるんじゃないかと脅え(意識下レベルの話)、敵チームは、下手に活躍すると殺されるんじゃないかと脅え(意識下レベルの話)、敵のサポーターも、下手に目立つと殺されるんじゃないかと脅える(直接レベル)。それでこそホームというものだ。例えば来月ロシアやアルゼンチンや、北朝鮮、イングランドアイルランドでW杯が開催されるとして、大挙して行ける? ハメはずせる?

W杯は、国と国との代理戦争だ。国を挙げて、唯一無二の価値「勝ち」を目指さなければならない。俺が苛立ったのは、決勝トーナメントに進出したから、これで十分だという雰囲気が蔓延しているように見えたコトだ。その証拠に、負けてもサポーターは皆薄ら笑いを浮かべて、よくやったよくやった、などと吐かしてやがる。やっぱり、お前らにとってW杯とは、他に替えが利く、単なる娯楽でありブームであったんだな。ブームが去ったら、また別の興味の対象を見つけて、同じようにその場限りでアツくなるだけなんだな。

俺はライトウィングなので誤解をおそれずに言ってしまうが、日本は(本物の)戦争になっても同じコトを言うのではないのか。人が死ななくて良かった。たとえ戦争に負けて占領されて奴隷になっても、よかったよかった。戦争は、高度に政治的なオプションのひとつなので、その是非はここでは問わない。問題は、こと有事の際に、日本は総体として腰が引けた態度しかとれないであろうし、韓国は国を挙げての体制がとれるであろう、というコトだ。韓国の方が、国として「真っ当」のような気がする。

そういえばフジTVの「トクだね」を観ていたら、観戦後に新幹線で帰る小倉智昭が、トルコのVIPに囲まれて「トルコ! トルコ!」などと一緒になって叫んでいたらしい。本人は仕方ないじゃん的なコトを言っていたが、軽薄な風見鶏マスコミの典型を見るようで、腹立たしかった。普段は毒舌で売っている彼だが、底が見えたといったところか。悲しいまでに、権威と雰囲気にへつらう日本人の典型。
だから日本はなめられるんだよ!

インタラクティヴィティの話に戻ると、韓国ではベスト8進出のインセンティヴとして、5千万円のボーナスとか、車などが振る舞われているのだそうだ。これもリウォード理論から言うと、インタラクティヴイティを高める要素ですな。というか、単なる「インセンティヴ理論」だという話だが(笑)。日本だと「国民栄誉賞」? 授賞の主体たる政府の威厳を取り戻さなくっちゃ、価値も薄いよね。

RCJ筑波第3戦
筑波・レース前の静けさ

レースという理不尽 02/06/23
4月に引き続きRCJの筑波シリーズに出走してきた。6月13日のラウンド3。前回と同じく1分8秒以上のクルマ同士で競う、フレッシュマンCクラスだ。

同様に出走しているGTCC筑波Super NAクラスも、1分8秒以上のクルマ同士で競うレギュレーション。とりあえず、今の仕様なら、ベストタイムが1分8秒弱なので、どちらも勝ち負けのレースができるだろう――なんて調子にノって出走した前回は、コンピュータの設定がダメダメで、エンジンパワーが出ないために散々な目にあってしまった。その辺りは、こちらでヒソカに書いた通り。いやあ、アレは屈辱だったなあ…。

で、RCJの筑波。もちろんエンジンコンピュータもしっかり設定したぜ。今回は平日開催のために出走台数が少なかった分、上位クラス(=フレッシュマンD/1分5秒以上のクラス)との混走だ。Dクラスは、FDやGT−Rがひしめく格上クラスなので、今回は無視――すれば良かったのにね、ついつい惑わされてしまいましたよアタシゃ!(後述)

20分×2回の予選は、いつ雨が落ちてくるか判らない、なんとも微妙な天候でスタート。実際、深夜に雨が降っていたのが、ちょっと途切れたといったカンジ。直前の天気予報では、降水確率が30%とか20%などと発表されていたけれど、気象庁の発表が「お役所的慣性」のために変更が遅れるコトは重々承知しているので、まったく信用せずに「いつ雨が降っても良い」気持ちでコースイン。路面はかろうじてレコードラインのみドライの状況だったけど、後がない心積もりで、2周目からフルスロットル。10周目&11周目で、目標タイムの1分7秒9を出せたので、その時点でクールダウンして、早上がりしちゃいました。タイヤを減らしちゃモッタイナイからね。

予選1回目の結果は、Cクラス1位/総合6位。さあて、これで予選2回目に雨でも降ってくれれば、この順位のまま確定するんだけどなあ、なんて思っていたら…。

降ってきましたよ、雨!

1時間ほど間があいた2回目の予選では、路面はかなりのウェット状態。どうせ、1回目のタイムを越えることはないと思ったので、ウェット路面に慣れるためだけにコースイン。1周のうち1区間だけ真面目に走って、他は流す――の繰り返しで各区間を練習し、7〜8周ほど走って、またも早上がり。なんかラクチンですなあフフフ。あ、ちなみに――

雨が降ってても屋根開けて走りましたよ(当然)。

さて決勝。またも雨が止んで、またも路面はドライに。これってチャンスかも!?
上位Dクラスと混走なので、クラス1位でもC−WESTギャルは傘を差し掛けてくれません(泣)。この分だと、走行終了後の暫定表彰でも、総合3位以内に入らないとC−WESTギャルとシャンパンファイトはできないのかなあ、と、ちょっぴりショボーン。

いよいよスタートが近づいてきた。横はGT−R。前もGT−R。それより前はFD3Sが3台。ホントは、ミッドシップのスタートダッシュを活かして上位クラスの前にしばらく出て、後続の同クラスのクルマとの差を広げられたらいいなあ、なんていう作戦を考えていたんだけど、前がGT−R――国内最強の4駆じゃねえ…。

そしてシグナル・ブルー! 4500回転弱でクラッチミートして、弱ホイールスピンの絶妙なスタート! この時点で1台ぐらい抜かしたのかな。1コーナーでは、インに密集しようとしてスピードを乗せられない上位陣に、アウトから被せてついていく。瞬間的に4位になるけれど、すぐに抜き返されて、5位の状態で1ヘアに突入。ここから2ヘアまでのインフィールド区間はMR−Sの得意箇所なので、必死で食らいつく……けど、裏ストレートでは離されまくり(笑)。そりゃ当然か。最終コーナーのコーナリングスピードは負けてないものの、メインストレートで再び離されまくり(笑)。これまた当然か。


さて、本来だったらここから順位をキープして、Cクラスの上位(できればトップで)フィニッシュ! と報告したかったんだけど、またもやってもうた!のですな(泣)。2周目の1コーナーを抜けた後、頭の中を邪念がフト過ぎるのでした。

このまま行って、上位が2台ほどミスれば、総合でも表彰台!
C−WESTギャルとシャンパンファイト、できる!!!


で、そんな必要もないのにヒートアップ。1ヘアの進入も「突っ込み」状態。ブレーキをガツンと効かせたら…

右足が滑って、カカトでブレーキを押しつけてしまい、
ブレーキを抜けない状態。そして真っ直ぐコースアウト…。


コースアウトする際にも、サンドトラップに入ってリタイヤは避けたかったので、少しでもグリーン側にクルマを寄せる…けど、雨に濡れたグリーンってムチャムチャ滑るんですな。草の上でハーフスピン。後続が途切れるのを待って復帰した時には最後尾。

ポール to 最後尾!

数台抜いたけれど、結局クラス10位でフィニッシュ。ああもう、今まで1度もやったコトのないような失敗を、よりによってこんな時にやっちゃうなんて! ムチャクチャ悔しい〜! ――けど、これがレース。いやもう、良い経験になりました。

勉強させていただきました

次回は、GTCC第3戦でリベンジ!江戸の仇を長崎で


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